インデックス投資の父ジョン・ボーグルの名言5選

ジョン・ボーグル NISA

AI関連株の絶対的王者エヌビディアが異次元の好決算を連発し、相変わらず株価も上昇基調にあります。あなたは今この時エヌビディアの株を買いたいという衝動が少しでもありませんか?

いえ、買うなと言いたいわけではないのです。個別株の売買は非常に難易度が高いという話をしたいのです。確かにエヌビディアは直近5年の2020年8月の時点で約13.33ドルでした。それが現在(2025年8月28日時点)では、株価が 約180.17ドル にまで上昇しています。

この数字から計算すると:180.17÷13.33≈13.52

つまり、5年で約13.5倍に上昇したことになります。しかしそんなエヌビディアでも2022年当時33ドルだった株価が11ドルと3分の1まで下がった局面があります。今180ドルで購入して3分の1まで下がったとしても、あなたは平常心でホールドできるでしょうか? 個別株にはこういったリスクが存在します。どんな優良銘柄だったとしても。

そんな個別株投資のリスクが受け入れられない人にインデックス投資は心強い味方となります。今回はそんなインデックス投資の生みの親ジョン・ボーグルの名言を紹介します。ジョン・C・ボーグル(John Clifton Bogle)は、「インデックスファンドの父」として知られ、個人投資家にとって革命的な存在です。彼の思想と行動は、ウォーレン・バフェットも「彼は投資家のために他の誰よりも多くのことを成し遂げた」と称賛するほどです。

インデックス投資の父ジョン・ボーグルの名言5選

ジョン・C・ボーグルは、インデックスファンドを世に広めた伝説的な投資家であり、個人投資家の利益を守ることに人生を捧げました。彼の哲学はシンプルでありながら、非常に深い洞察に満ちており、今なお世界中の投資家たちに影響を与え続けています。この記事では、彼が残した名言の中から、特に投資家としての心構えに刺さる5つをご紹介します。


1. Don’t look for the needle in the haystack. Just buy the haystack.

「干し草の山から針を探すな。ただ山ごと買え。」

個別株の中から勝ち組を探し出すのではなく、市場全体に広く分散して投資すべきだというボーグルの代名詞的な言葉です。インデックスファンド投資の本質を突いています。


2. Time is your friend; impulse is your enemy.

「時間は友、衝動は敵である。」

長期投資による複利の力を信じるべきであり、短期的な感情や相場の変動に振り回されるべきではないという教えです。冷静さと継続こそが最大の武器だと説いています。


3. The miracle of compounding returns is overwhelmed by the tyranny of compounding costs.

「複利の奇跡は、コストの複利という暴君に打ち負かされる。」

投資で利益を上げるには、リターンを積み重ねるだけでなく、コスト(手数料や税金)をいかに削減するかがカギになります。低コスト投資の重要性を強く訴えています。


4. The greatest enemy of a good plan is the dream of a perfect plan.

「良い計画の最大の敵は、完璧な計画という幻想である。」

完璧な投資戦略を求めて行動できなくなるより、実行可能な“良い”計画を地道に続ける方がはるかに大切であるという、現実的かつ励ましに満ちた言葉です。


5. Stay the course.

「航路を守れ(続けよ)。」

市場が乱高下しても、恐れず、自分の信じる戦略を貫けという短く力強いメッセージ。まさに長期投資家の信条とも言える言葉です。


おわりに

ジョン・ボーグルの言葉は、派手な投資術ではなく、「いかに堅実に、ぶれずに続けるか」という視点に立脚しています。市場に振り回されず、自分の「航路」を守る姿勢こそが、長期的な成功をもたらすというメッセージを、これらの名言から感じ取っていただければ幸いです。今はS&P500や全世界株式の指数に連動する低コストなインデックスファンドがあります。これらをネット証券を通じて購入すれば、世界の資本主義経済が成長していく限り、富の果実を得る機会に恵まれます。そのことを肝に銘じて投資を長い目で継続しましょう。人生100年時代。50歳はまだ折り返し地点です。



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