この動画では、老後の資金への不安を解消するための資産形成について解説しています。全世界株式への積立投資が初心者にとって最も簡単な資産形成の方法であると説明し、無駄なことを考えず、長期で運用し、一括売却ではなく長期にわたって売却することの重要性を強調しています。また、具体的な目標額を設定し、そこから逆算して行動することが、闇雲に投資先を悩むよりも大切であると述べています。最終的に、全世界株式一本で十分に老後資金の不安は解消できるとし、投資を通じて人生をコントロールする力や逆算する力、行動する力を得ることの価値を伝えています。
老後の資金不安を解消するために、どのような資産形成の考え方が重要なのか
老後の資金不安を解消するために重要な資産形成の考え方は、以下の通りです。
まず、老後の資金不安は、単にお金があれば解決する問題ではないという認識が重要です。例えば、2000万円や3000万円といった目標金額を達成しても、「本当にこれで足りるのか」「暴落したらどうなるのか」といった不安がつきまとい、結果として貯めたお金を使うことができない状況に陥りがちです。
この不安を解消するためには、以下の2つのステップで考えることが必要です。
• どうやってお金を増やすことができるのか
• どのくらいの金額があれば、安心して使うことができるのか
お金を増やすための方法とポイント
初心者が最も簡単にお金を増やす方法として、「全世界株式」に連動する投資信託への積立投資が挙げられます。
具体的なポイントは以下の通りです。
• 余計なことは考えない
◦ 市場の割高・割安、暴落への懸念、あるいは債券や金への分散といった「余計なこと」に悩まず、全世界株式一本で淡々と積立投資を続けることが大切です。
◦ 過去の研究データからも、市場の変動が激しい時期でも、プロのデイトレーダーが売買を繰り返すよりも、ぼーっと積立投資を続けた人の方がお金が増えたという結果があります。
◦ 全世界株式は、自動的に世界中の約3000社に分散投資され、経済の動きに合わせて自動的に構成が変更されるため、自分で考える必要がありません。過去20年間で年利10%のリターンを記録しています。
• できる限り長期で運用する
◦ 1年や2年といった短期間ではなく、30年、40年といった長いスパンで運用を考えることが重要です。
◦ 複利の効果により、初期にはわずかだった利益が、元本と増えた分が積み重なることで、とんでもない値上がりにつながります。例えば、毎月5万円を20年間積み立てて元本1200万円が、年利5%で運用されれば2000万円になります。
• 一気に売却せず、長期にわたって売却する
◦ 積み立てた資産(例: 2000万円)を一度に売却するのではなく、30年間にわたって毎月10万円ずつなど、分割して取り崩すことで、総受取額を増やすことができます(例: 2000万円が3600万円になる)。
◦ これにより、大金を一度に手にすることで生じがちな無計画な支出を防ぎ、**「生きたお金の使い方」**ができるようになります。
◦ NISAを利用すれば、増えた分に対して税金がかからずに受け取ることが可能です。
老後の不安を解消するための考え方
お金の不安の本質は、「お金が足りない」ことではなく、「**必要な金額が見えてこない」「今後どう動いていったらいいのか分からない」**ことにあると指摘されています。
この本質的な悩みを解決するために、以下の考え方が重要です。
• 仮でいいのでゴールを決める
◦ 例えば、「65歳時点で2000万円の資産を作る」といった非現実的ではない具体的な目標を設定します。この2000万円があれば、毎月10万円を30年間にわたって受け取れるといったように、具体的な使い道をイメージしやすくなります。
• ゴールから逆算して行動する
◦ 目標達成に必要な毎月の積立額を逆算し(例: 2000万円を貯めるために毎月5万8000円)、その金額を捻出するために具体的な行動計画を立てることが重要です。
◦ 例えば、保険や携帯料金の見直し、生活スタイルの改善、コンビニに行く頻度を減らすなど、日々の支出を見直すことが挙げられます。
◦ 「どこに投資すべきか」といった投資先の選択肢で悩むこと自体は、本質的な悩みではありません。全世界株式であれば「80点」は取れているため、その上で深く悩むよりも、行動に移すことが大切です。
最終的に、全世界株式一本で十分資産形成は可能であり、最も重要なのは「どこに投資するか」ではなく、**「ゴールから逆算し、具体的な行動を起こす力」**を得ることです。このプロセスを通じて、人生をコントロールする力、逆算する力、行動する力が身につくと考えられています。
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